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海底資源

海底資源の
種別
海底石油・ガス マンガン団塊

熱水鉱床
(温泉沈殿物)

ガス・ハイドレート
鉄・マンガン団塊
(多金属団塊)
マンガン・クラスト
(コバルト・リッチ・クラスト)
有用資源 石油・天然ガス 銅、ニッケル、コバルト、マンガン 主にコバルト 亜鉛、銅、鉛、銀、金 主にメタン
成因・性状 堆積物中の有機物が地質時代を経て生成された炭化水素類の混合物 鉄、マンガン酸化物が海水から沈殿し凝集したもので含有金属元素はプランクトンに取りこまれたもの 海底火山活動に伴って湧水する熱水から沈澱した鉱物(主に硫化物) 水分子内にメタンなどの気体分子が取り込まれたシャーベット状のガス水和物
産状 堆積物の発達する海底数Km下の貯油層の液体及びガス状 主なものは、深海底(水深4500-6000に団塊状に分布する) 海山の山頂・斜面を皮殻状に覆う
(水深500-2500m)
泥状(厚さ数10m)、
塊状(不規則な形と規模で堅い塊が海底状に散在)
海底下の比較的浅い(100-1100m)所に層状に分布
主な産地 日本近海 新潟沖(石油・ガス)
磐城沖(ガス)
深海型の大規模な分布はないが、各所の海山に散在する 沖縄トラフ、南方諸島海底火山 北海道の周辺、本州南方沖の大陸斜面が有望視
大東沖・沖大東海嶺 沖ノ鳥島、南鳥島周辺 大洋拡大域(紅海、東太平洋海膨、大西洋中央海嶺など) 北極海、北米東岸沖など
世界 ペルシャ湾、メキシコ湾、北海、インドネシア沿岸 中部太平洋域(時にハワイ南東方から東にかけての海域) 南太平洋から太平洋中央部の海山の山頂・斜面 大洋拡大域(紅海、東太平洋海膨、大西洋中央海嶺など) 北極海、北米東海岸沖、西アフリカ沖など
探査活動 主に商業ベース 先進国(官、民)が投資中 基礎研究の段階 基礎研究が緒についた段階
採掘技術 極地・大深部の掘削に向かう 一部で試作が行われているが、多くは概念設計の段階
バケット法(堆積物上の物をすくいとる) 回転切削ドラム法(岩盤に張り付いているものをはぎとる) パイプストリング法(吸い上げ)、回転切削ドラム法
精錬技術 完成度高い 主に実験室の段階
その他 ・今後の資源開発には、益々環境アセスメントが重要になる。
・公海での資源開発は、国連海洋法条約で新設された「国際海底機構」の管理下におかれる
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